
リモートワークや出張先など、モニターが1枚(ノートPCのみ)しかない環境でTeamsプレゼンをしなければならない場面は多いですよね。
「発表者ツールを使いたいけれど、画面共有するとカンペまで相手に見えてしまう……」 「1画面だと、スライドショーを始めると画面が占領されて何も見えない……」
こうした問題を解決し、1画面でもプロフェッショナルな英語プレゼンを成功させるための具体的な手順を解説します。
1. なぜ「1画面」での発表者ツールは難しいのか?
まずは問題点を整理しましょう。PowerPointの標準設定では、スライドショーを開始すると画面全体がスライド(または発表者ツール)で埋め尽くされます。
- 問題A: 「画面全体」を共有すると、発表者ツール(カンペ)が相手に丸見えになる。
- 問題B: 「ウィンドウ共有」でスライドだけを見せようとしても、1画面だと自分側にカンペを表示するスペースがなくなる。
これらの「物理的な限界」を、設定とソフトの使いこなしで突破していきます。
2. 【手法①】Teamsの「PowerPoint Live」機能を使う(最も推奨)
1画面環境において、現在最も安全で確実な方法がこれです。
やり方
- Teamsの会議画面で「共有」ボタンを押す。
- 「PowerPoint Live」のセクションから、発表したいファイルを選択する。
- 完了!
メリット
- 自分だけに見えるノート: 自分の画面にはスライドと「ノート(カンペ)」が表示されますが、参加者にはスライドしか見えません。
- 1画面で完結: ウィンドウの切り替えが不要。
- 目線が安定: 発表者ツールとカメラの距離が近いため、カンペを読んでいてもバレにくい。
注意点
- アニメーションの制限: 凝ったアニメーションが動かない場合があります。
- フォント崩れ: 特殊なフォントを使っている場合、表示が崩れることがあります。
3. 【手法②】「ウィンドウ表示モード」でスライドショーを実行する
PowerPointの設定を変更し、全画面ではなく「1つのウィンドウ」としてスライドショーを実行する方法です。
やり方
- PowerPointを開き、「スライドショー」タブをクリック。
- 「スライドショーの設定」を選択。
- 種類を「出席者として閲覧する(ウィンドウ)」に変更してOKを押す。
- [F5]キーでスライドショーを開始(ウィンドウ枠の中でスライドが動くようになります)。
- Teamsで「ウィンドウ共有」を選択し、そのスライドショーのウィンドウだけを共有。
- 空いた画面スペースに「メモ帳」などのカンペを置く。
メリット
- 自由度が高い: スライドの横に、DeepL翻訳やChatGPT、自作のメモ帳など、好きなカンペを並べられます。
- 確実な防御: ウィンドウ共有なので、カンペ側が相手に映ることは100%ありません。
4. 【手法③】1画面でも「発表者ツール」を無理やり出す裏技
「どうしても使い慣れた発表者ツールの画面(次のスライドが見える状態)がいい!」という方向けの高度な設定です。
やり方
- PowerPointのスライドショーを開始する(全画面になります)。
- [Alt] + [Tab] キーでTeamsのウィンドウに戻る。
- Teamsの共有で、「スライドショーのウィンドウ」だけを選択して共有。
- PowerPointの画面上で右クリックし、「発表者ツールを表示」を選択。
- 魔法の状態: 自分の画面は「発表者ツール(カンペ付)」になりますが、Teamsで共有しているのは「スライドショーのウィンドウ」だけなので、相手にはスライドしか見えません。
注意点
この方法は非常に強力ですが、「今、相手に何が見えているか」を把握しづらいという欠点があります。操作を誤ると発表者ツールを共有してしまうリスクがあるため、事前に一人会議で練習が必須です。
5. 英語会議特有の「1画面カンペ」の落とし穴
英語での発表の場合、1画面だと「余裕のなさ」が視線に出やすくなります。
視線の「固定」が難しい
1画面だと、どうしてもカンペを画面の端に追いやりがちです。カメラ(PC上部)から離れた位置の文字を追うと、目が泳いでいるのがバレバレになります。
- 対策: カンペのウィンドウは、できるだけ「カメラのレンズの真下」に細長く配置してください。
反射による露呈
1画面環境では、カンペの白い画面が眼鏡に反射しやすくなります。
- 対策: カンペの背景を「ダークモード」にするか、背景色をグレーに設定して反射を抑えましょう。
6. カンペを「バレさせない」ための3つの鉄則
1画面という制約の中で、不自然さを消すためのテクニックです。
① 全文を書かずに「箇条書き」
1画面だと、文字を追うために目を動かす範囲を最小限にする必要があります。
I'm going to talk about the sales strategy for 2024.- 上記のように書くのではなく、
2024 Strategyとだけ大きく書きます。
② マウス操作を最小限に
カンペをスクロールするためにマウスを動かすと、目線もそれについていってしまいます。
- 対策: スライド1枚につき、カンペも1画面に収まる分量に調整しましょう。
③ 「見ている」ことをカモフラージュする
英語が出てこないとき、あえて「うーん」と空を見上げたり、手元の資料を探すふりをして、視線をカンペから外します。ずっと同じ場所を見続けていると「読んでるな」と思われますが、適度に視線を外せば「考えている」ように見えます。
7. 1画面プレゼンの限界を超えていくために
1画面での発表者ツール活用は、出張先や急な会議では非常に役立つスキルです。しかし、より安定した「バレない」環境を作りたいのであれば、やはりマルチモニター(デュアルディスプレイ)の活用が王道です。
モニターを2枚使うことで、共有のミスを防ぎ、より自然な視線で相手と対話できるようになります。もしあなたが、「2枚目のモニターはあるけれど、どう設定すればいいか不安」という状況なら、以下の記事が役立ちます。
関連記事: Teams英語会議でカンペを隠す!モニター「複製・拡張」を駆使したバレない全手法 (モニターの設定について詳しく解説しています)
8. まとめ:最終的には「カンペなし」が最強の武器
今回ご紹介したテクニックを使えば、1画面でも発表者ツールを使いこなし、英語会議を乗り切ることができます。
しかし、覚えておいてください。カンペはあくまで「お守り」です。 カンペに頼りすぎると、相手の表情や反応を見る余裕がなくなります。特に英語のプレゼンでは、言葉の正確さよりも「伝えようとする熱意」や「アイコンタクト」が信頼を生むことが多いのです。
いつかはカンペを卒業し、自分の言葉で堂々と語れるようになりたい――。 そう願うあなたのために、カンペを捨ててサバイバルするための具体的なトレーニング法をまとめました。
▼ カンペを卒業して自由になりたい方はこちら 英語プレゼン・カンペなしで乗り切るサバイバル術
まずは1画面での「発表者ツール」をマスターして自信をつけ、徐々に自分の言葉で話す範囲を広げていきましょう!