
「英語の会議、言葉に詰まったらどうしよう……」 「数字や専門用語を間違えて、信頼を失いたくない」
そんな不安を解消するために「カンペ(メモ)」を用意するのは、ビジネスパーソンとして至極全うな準備です。しかし、Teams会議で一番怖いのは、操作ミスでカンペが相手に見えてしまうことや、不自然な目線移動で「読んでる感」がバレてしまうこと。
この記事では、PCの基本機能であるモニターの「複製(ミラーリング)」と「拡張」を使いこなし、Teamsでバレずにカンペを運用するプロの技を徹底解説します。
1. 基礎知識:なぜ「拡張」と「複製」の使い分けが命運を分けるのか?
Teams会議で外部モニターを使っている場合、設定一つで「カンペの安全性」が劇的に変わります。
- 拡張モード(Extend): 2枚のモニターを1つの大きな画面として使う。
- メリット: 共有する資料と、自分だけが見るカンペを物理的に「別世界」に隔離できる。
- 複製モード(Duplicate): 2枚のモニターに全く同じ映像を映す。
- メリット: どの画面を見ても同じものが映っているため、視線が迷わない。
英語会議でカンペを隠し通すなら、基本は「拡張モード」が最強の武器になります。
2. 【拡張モード編】カメラ直下に「カンペ」を隔離する最強布陣
もっとも推奨されるのが、外部モニターを「拡張」として使い、カンペを自分専用の聖域に隠す方法です。
① 物理配置:カメラとモニターの距離を縮める
- ノートPC(カメラ付)を正面に: カメラがある方を自分の目線の高さに合わせます。
- 外部モニターを「上」に置く: スタンド等でノートPCの画面のすぐ上にモニターが来るように配置します。
- 設定を「拡張」にする: [Win + P] キー(Macはディスプレイ設定)で「拡張」を選択。
② カンペの置き場所(バレないための肝)
ノートPCのカメラのすぐ上、つまり外部モニターの「一番下の縁」ギリギリにカンペを配置します。
- バレない理由: 人間は左右の視線移動には敏感ですが、上下の微細な動きには比較的鈍感です。「カメラのすぐ上」を見ているとき、相手からは「しっかり相手の顔(画面)を見て話している」ように見えます。
③ Teams「ウィンドウ共有」で鉄壁の防御
拡張モードで最も怖いのは、誤って「カンペがある方の画面(デスクトップ)」を丸ごと共有してしまうこと。
- 鉄則: Teamsの共有メニューでは必ず「ウィンドウ」を選択し、PowerPointなどの資料だけを選んでください。これで、あなたの手元でどれだけカンペを広げていても、相手には資料しか見えません。
3. 【複製モード編】あえて「手元」でカンペを見る裏技
「拡張モードだと、マウスカーソルがどこに行ったか分からなくなって焦る」という方には、あえて「複製」を使うテクニックがあります。
① 複製モードのメリット
自分の手元のモニターと、相手への共有画面が完全に一致するため、操作ミスが減り、精神的な余裕が生まれます。
② デジタルではなく「物理カンペ」を置く
複製モードで画面上にカンペを出すと、共有画面にも映ってしまいます。そこで、モニターのベゼル(縁)を利用します。
- 付箋・ペーパーカンペ: 外部モニターのカメラ周りに、キーワードを書いた付箋を貼ります。
- スマホスタンド: モニターの真横にスマホを置き、カンペアプリを表示させます。
デジタル設定の「複製」を使いつつ、カンペ自体は「物理的」に置くことで、システム上の誤爆を100%防ぐことができます。
4. 視線でバレないための「カンペ・レイアウト」5か条
どれだけ配置が完璧でも、文字の読み方で「あ、読んでるな」と察せられます。
- 1行を極短にする(3〜4単語以内): 目が左から右へ動く幅を最小限にします。視線が上下にしか動かなくなると、相手からは「頷きながら話している」ように見えます。
- フォントは「24pt」以上の太字: 遠くからでも「形」で単語が判別できるサイズにします。目を細めて凝視するのを防ぎます。
- キーワードだけを書く: 全文(Full Sentence)を書くと、どうしても「棒読み」になります。動詞と名詞だけをメモし、その場で言葉を繋ぐようにします。
- 透過メモ帳を活用: 相手の顔の上にうっすら重なるようにカンペを表示。相手の表情を確認しながら読めるため、アイコンタクトが維持されます。
- 「つなぎ言葉(フィラー)」を隅に置く: "Well...", "Let me see..." などをメモしておくと、言葉に詰まった時の沈黙を自然に埋められます。
5. Teams共有中に「絶対にやってはいけない」3大ミス
- マウスカーソルの「迷子」: カンペをなぞるようにマウスを動かすと、共有画面側でも不自然な動きとして伝わることがあります。
- 通知の映り込み: カンペ画面に出たチャットの通知が、共有画面にスライドして映ることがあります。必ず「集中モード」をオンにしましょう。
- 眼鏡の反射: レンズにカンペの白い光が四角く映り込むと一発でバレます。部屋を明るくし、モニターの輝度を下げて対策しましょう。
※「モニターが1枚しかない」という方はこちら ここまでは外部モニターがある前提で解説しましたが、「出張先でノートPC1台しかない」「自宅にモニターがない」という状況でも、1画面で発表者ツールを使いこなす裏技があります。
モニター1枚でカンペを表示させながら、相手にはスライドだけを共有する具体的な設定手順は、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ Teamsで発表者ツールを「1画面」で使う!バレないカンペ表示の全手法
6. まとめ:カンペは「最高のパフォーマンス」を出すための準備
Teamsでの英語会議は、物理的な環境作りで勝敗の8割が決まります。 「拡張モード」でカンペを隠し、「ウィンドウ共有」で資料だけを見せ、「カメラ直下」に視線を固定する。このステップを踏めば、あなたは自信を持って英語会議をリードできるはずです。
しかし、いつまでも「カンペ」に頼りたくないあなたへ
カンペはあくまで、今のあなたを支える「補助輪」です。 会議を重ね、自信がついてくると、「カンペがあるからこそ、逆に不自然になってしまう」「もっと自由に、相手の反応に合わせて話したい」という欲求が生まれてくるはず。
実は、カンペを卒業し、たとえ言葉に詰まっても「デキる人」と思われるための「サバイバル術」が存在します。
「カンペを準備する時間」を「相手と対話する時間」に変えたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。カンペを手放した瞬間に、あなたの英語プレゼンは一段上のステージへ上がります。
▼ 次のステップ:カンペなしで英語プレゼンを成功させる具体的なテクニックはこちら 英語プレゼン・カンペなしで乗り切るサバイバル術