この記事で解決できる悩み
- プロジェクトリーダーになりました。プロジェクトマネジメントの仕方が知りたいです。
- そもそもプロジェクトマネジメントの手法のコツを教えて欲しいです。
- 上司にはどんなタイミングで相談したら良いのでしょうか?
こんな悩みを解決できる記事を書きました。
プロジェクトマネジメントって実際にどうしたら良いのでしょうか?仕事の回し方をどうしたら効率化できるだろうか?
いつも悩んでいませんか?
この記事で紹介する「明日から使えるプロジェクトマネジメントの手法 7選」を読んでいただくと、プロジェクトマネジメントのポイントをつかむことができます。
今まで私も10年間グローバル企業のマーケターとしてあらゆるプロジェクトをリーダーとしてメンバーとして参加してきました。
その過程でうまくいったこと、くやしい思いをしたことを何度も経験があります。
プロジェクトマネジメントを学んで明日からすぐ実践しましょう!
プロジェクトマネジメントの「落とし穴」と「手法」
ココに注意
落し穴1:そもそも目的・ゴールがズレている。
- 最初に「手」より「頭」を使う
- 「報」「連」よりも「相」
ココに注意
落し穴2:焦って答えを出してもバクチと同じ。
- 答えは何か?ではなく、どうやったら答えが出るか?を考える
ココに注意
落し穴3:チームが思ったように動かない。
- 自力よりも、他力本願
- 指示は場面で使い分ける
- 勇気を持って捨てる
- やるべきことを棚卸しする
7つのプロジェクトマネジメントの手法
「思考量」「作業量」は時間に応じて逆転するのが正しい姿
前半は「思考:頭を使う」。後半は考えを実証するために「作業:手を動かす」。
では最初に、何を考えておく必要があるの?
考えるべきこと | 具体的な例 | |
ゴール | そもそも何を達成したいか? | 市場の概略について、理解を得る
ビジネスの方向性について、同意を得る 必要な投資額について、承認を得る |
答えるべき問い | 何に答えを出すべきか? | xx市場の戦略はどうあるべきか?
xx市場の敗因構造はどうなっているのか? xxの隣接市場はどうなっているのか? |
求められるレベル感 | どのくらい整備な必要があるか? | 実行開始可能な精緻なレベル
概ね納得感のある桁感/方向感 議論の叩き台としての初期分析レベル |
スケジュール | いつ頃までに何をしておくべきか | 最終報告
中間報告/マイルストーン 他プロジェクト等との整合 |
スケジュールは、やれることの積み上げではなくゴールから「逆算」する。
- 「1ヶ月後に報告します」と言ったら1ヶ月後の「最終報告」にぶっつけ本番で良いか?
- 「1週間前」にはほぼ内容を固める。「事前確認」
- 「事前確認」のためには「中間報告」で進む方向性をすり合わせる。
- 「中間報告」までの期間で、方向性を出すための作業は一通り終える必要あり。
- 「初期議論」で大きな枠組みや、課題意識を早めに吸収。(そのための材料用意)
- 「スタート」で上記を見越して重要ミーティングは先まで全部セットする。
⬇️プレゼン資料の作り方を解説しています。
-
今すぐ実践できるプレゼンテーション資料作成のコツとは。
パワーポイントのスライド準備、資料作成からプレゼンまでプレゼンテーションの資料作成のコツをまとめました。締め切りまで時間がないので、いきなりパワーポイント作成に入っていませんか?上司から資料修正の依頼が多い方に是非読んで頂きたいです。
続きを見る
プロジェクトの初期ほど頻度高く「相談」すべき
- 1時間考えてわからなかったら、すぐに上司のところへ。
- それ以上考えても、進化はしない。
- ズレたことに半日も時間を使うな。
ポイント
迷ったらすぐ相談!
答えは何か?ではなく、どうやったら答えがでるか?を考える
例えば、販売戦略に関する議論を実施する時
- 営業の訪問数アップ?
- 提案力強化?
- 認知度向上?
- 納期短縮?
- 値下げ? などなど
1-2時間後、時間も経ったし、結論を出さないと。
早く答えを出したい気持ちはわかる。でも本当にいいの?
ポイント
最低限の現状理解がないと答えはでないはず。どうやったら答えが出るか?をまず考えることに価値があることもしばしば。
バクチはできる限り避けるのが賢明です。
自力より「他力本願」
プロジェクトを進める上で、どのようなスタンスをとるか?
- 自分の力でできる限り頑張る
vs
- 誰の力でもいいから使って、とにかく結果を出す
ポイント
いい意味で「他力本願」になる。言いかえると、「自分の価値が出るところに集中」する
ドリブル(自力)
- 自分にしかできない作業(能力面・知識面・スピード面)
- 自分しかアウトプットに責任を持てない(数字)
- 自分でやって行と土俵に立てない(基本的な市場情報の読み込み、理解)
パス(他力)
- アウトプットの責任は、基本、他の人
- 自分がやっても、他の人以上のクオリティはでない。(もちは餅屋)
- 自分が多少手伝っても、大きく結果は変わらない(スタンスを取る)
- 多少失敗しても、リカバリー可能(うまく行けばラッキーくらいの気持ちで)
ポイント
できる限りパスを出して、必要な時にドリブル突破できるのが良いリーダー。そのためには「先読み」「俯瞰」「早いパスだし」が必要。
パス(指示)は、シチュエーションで使い分ける。
シチュエーション(例) | スタンス(例) |
それほど重要ではなさそう。
重要そうだけど、自分が価値を出すには時間も知識も足りない まだ時間的に余裕がありそう 1回やってもらったら方が、理解が進みそう |
フォーマットもガイドもなく、任せちゃう |
ガイドがないと、ばらつきがでてあとで大変
たとえ中身を書けても、責任は取れない |
目的、答えるべき問い、レベル感、フォーマット、枠組みなどを提示する |
普通に渡すと進まなそう。
内容が進化しなそう |
多少ハズれても、仮説で自分の考えを書ききって渡す |
パスの際には、背景・全体像を示すことが大事です。部分受けだと、受け手は言われたことしかやらなくなります。
ポイント
パスした後の「ちょっとの手間」を惜しまない。
「順調?」「どんな感じ?」「悩んでない?」ひとこと声をかける。メールするだけで相手をプッシュすることは可能。
「Aさん、約束した期日にやってなかったんですよー」はNG。それも自分の責任。
ポイント
マネジメント上の鉄則
- 自分がボトルネックになることを絶対に避ける
- 自分が持っている時間は極力短く。
- とにかく早くパスする
- チームメンバーを遊ばせない
「xxさんって、今なにやっているの?」と言われて、即答できない時は危険なサインです。
「捨てる」ことが効率化の肝
取捨選択するために、自分(チーム)に問うべきこと
インパクト
- これをやったら、そもそも実質的に何かが大きく変わるのか?
- 売上が上がる、コストが下がる、効率が上がる、組織が動く
リスク
- これをやらなかったら、そもそも大きな問題が起こるのか?
- 意外と、大したことはおきない。
投入時間
- これをやるのに必要な仕事量、インパクト/リスクに見合っているか?
- 小さなインパクト・リスクに引っ張られない。
- 一方で大きなインパクト・リスクからは逃げない。
ポイント
最後に、基本「やるか」「やらないか」を決める。
中途半端はNG。スタンスを取る。
*理想論ではありますが、「決断するのが上司の仕事」と割り切って、上司に決断を突きつけるのも一手。
状況を冷静に振り返り、定期的に棚卸しする
重要度x緊急度のマトリクスで考える。
チーム内のタスクを整理し、共有するのも手。
プロジェクトマネジメントを学ぶために参考になった本
プロジェクトは課題を正しく設定して課題解決に向けてアクションしないと時間ばかりすぎてうまくいきません。基本ですが非常に重要ですので、この本を一読されると良いです。
元はコンサルからミスミをグローバル企業で育てた三枝さんの本はストーリー調になっているので非常に読みやすいです。非常にワクワクして読むことができます。私も何度読み返したかわからないです。
新入社員の方、ビジネスを勉強したい方、プロジェクトを任された方には特におすすめします。
マーケターとしても一番の腕の見せどころ、セグメンテーションもこの本は本当にわかりやすいです。
まとめ
プロジェクトマネジメントの駆け出しの頃は、「どうしてこんなに自分は頑張っているのに、他の人は動いてくれないのだろう」となげいたことも多々ありました。
チーム内で衝突したこともありました。
その時にプロジェクトマネジメントの手法を知っておきたかったなぁと過去を振り返ると思います。
今では、海外チームも含めてプロジェクトマネジメントできるようになりました。
明日から即実践で使ってみてください。
⬇️上司にも動いてもらいたい時の考え方はこちら。
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今回は以上です。global555(Twitter:global5551)でした。