
「周りの議論が速すぎて、入っていく隙がない」 「頭の中で文章を組み立てている間に、次の議題に移ってしまう」 「完璧な意見を言おうとして、結局一言も発言できずに会議が終わる……」
外資系企業に転職して数ヶ月。最も孤独と無力感を感じるのは、この「会議での沈黙」ではないでしょうか。
しかし、断言します。会議で発言できないのは、あなたの英語力のせいだけではありません。「会議における戦い方」を知らないだけなのです。
本記事では、2026年をあなたの「発言元年」にするために、会議での沈黙を打破する具体的かつ実践的な対策を徹底解説します。
1. なぜ「英語の会議」で発言できないのか?3つの真犯人
対策を練る前に、まずは敵を正しく理解しましょう。発言を妨げているのは、以下の3つの壁です。
① 「100%理解」の呪縛
ネイティブや流暢な非ネイティブが話す英語をすべて理解しようとしていませんか?全部を聞き取ろうとすると脳がパンクし、自分の意見を考える余裕がなくなります。
② 完璧主義という名のブレーキ
「文法が間違っていたら恥ずかしい」「的外れなことを言ったら評価が下がる」という恐怖心。外資系では「黙っていること」こそが最大の評価リスクであるという事実に気づく必要があります。
③ 「割り込み」スキルの欠如
英語の会議は、テニスのラリーではなく、ラグビーのボールの奪い合いに近いものがあります。相手が話し終わるのを待っていては、一生順番は回ってきません。
2. 【実践】沈黙を破るための5つのステップ
英語力そのものを底上げするのには時間がかかります。しかし、「会議の立ち回り」を変えるのは明日からでも可能です。
ステップ1:開始5分で「挨拶+α」を発言する
これが最も重要です。会議が始まってすぐ、まだアイスブレイクが行われている間に声を出してください。
- "Hi everyone, good morning! Looking forward to today's discussion." 一度声を出して「自分の周りの空気」を震わせておくと、その後の発言に対する心理的ハードルが劇的に下がります。
ステップ2:「賛成」だけで存在感を示す
高度な意見を言う必要はありません。誰かの意見に乗っかるだけでいいのです。
- "I totally agree with [Name]'s point."
- "That’s a great point. I think so too." これだけで「議論に参加している一人」として認識されます。
ステップ3:理解を確認するフリをして時間を稼ぐ
議論が速すぎてついていけない時は、こう割り込みましょう。
- "Sorry, just to make sure I’m on the same page. Are we talking about [Topic]?" (すみません、念のため確認ですが、今は〇〇について話していますか?) これで議論のスピードを強制的に落とし、自分の思考時間を確保できます。
ステップ4:会議の「準備」を8割にする
会議中に考えるのをやめましょう。
- アジェンダを事前に読み込み、自分の意見を3つのキーワードでメモしておく。
- 自分が聞かれそうな質問に対する回答を、あらかじめ数パターン書き出しておく。 戦場に行く前に武器を揃えておくイメージです。
ステップ5:チャット機能をフル活用する(オンライン会議の場合)
声で割り込むのが難しければ、まずはチャット欄に自分の意見を書き込みましょう。
- "I have a thought on this. (チャット入力)" これを見たファシリテーターが「〇〇、何か意見があるみたいだね?」とパスを振ってくれるようになります。
3. 【コラム】「理解してないけど頷く」から「聞き返す」への転換
私もかつては、会議中ずっと地蔵のように固まっていました。 周りが笑っている時に愛想笑いを浮かべ、さも理解しているような顔をして頷く……。でも、会議が終わった後に「結局、私、何をやればいいんだっけ?」と冷や汗を流す日々。
ある時、吹っ切れてこう言ってみたんです。 「ごめん、今の部分、もう一度ゆっくり説明してくれる?理解しきれなかった」
一瞬、議論が止まりました。「あ、やばい。空気を壊した」と思いました。 しかし、同僚の反応は意外なものでした。 「あぁ、ごめんごめん!確かに今の説明は端折りすぎたね」 そう言って、ホワイトボードを使って丁寧に解説してくれたのです。
その時気づきました。「わからないことを隠して黙っている人」よりも、「プロジェクトを成功させるために、その場でクリアにしようとする人」の方が圧倒的に信頼されるのだと。
それからは、電話の時と同じように、わからない時は「メールで補足して!」と図々しく頼むようにもなりました。同僚は私の英語の先生ではなく、ビジネスを成功させるためのチームメイト。そう思えた瞬間に、会議が怖くなくなったのです。
4. 議論のスピードをコントロールする!「聞き返し・確認」の最強フレーズ
会議で発言できない最大の理由は「完璧に聞き取れていないから」です。しかし、外資系では「わからないまま進めること」の方が罪。
以下のフレーズを使い倒して、議論を自分のペースに引き戻しましょう。
1. 単純にもう一度言ってほしいとき
「聞き取れなかった」ことをストレートに伝えつつ、相手に配慮を求める言い方です。
- "Sorry, could you say that again? The connection was a bit unstable." (ごめん、もう一度言ってくれる?接続が少し不安定だったみたいで) ※「自分の英語力のせい」にせず「ネットのせい」にするのは、心理的ハードルを下げる裏技です。
- "Would you mind repeating that a bit more slowly? I want to make sure I got it right." (もう少しゆっくり言ってもらえる?正確に理解しておきたいんだ)
2. 自分の理解が合っているか確認するとき
これこそが「地蔵」を卒業する第一歩です。
- "Just to be clear, are you saying that [自分の理解]?" (確認だけど、君の言っていることは〇〇ということ?)
- "So, in short, the main point is [要点], right?" (つまり、要するにポイントは〇〇、ということで合ってる?)
3. 具体例や詳細を求めるとき(時間を稼ぎつつ、理解を深める)
- "Could you give me a specific example of that?" (それについて具体的な例を一つもらえる?)
- "How would that affect our current project?" (それは今のプロジェクトにどう影響するのかな?)
4. 議論が速すぎて「置いてけぼり」になったときの必殺技
- "Sorry to interrupt, but could we go back to the previous point for a second? I have a question." (割り込んでごめん、さっきの点に一瞬戻ってもいい?質問があるんだ)
- "Wait, I’m a bit lost. Could you explain the connection between A and B again?" (待って、ちょっと混乱しちゃった。AとBの関係をもう一度説明してくれる?)
💡 このフレーズを使いこなすコツ
聞き返すのは「英語ができないから」ではありません。「プロジェクトをミスなく進行させるためのプロとしての確認」です。堂々と、少し大きめの声で割り込んでみてください。一度これができるようになると、会議のストレスは驚くほど激減します。
5. 知らないと詰む?会議・チャットで飛び交う「頻出略語」リスト
外資系の会議では、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するため、略語が頻繁に使われます。これらは「知っているか、知らないか」だけの問題です。一通り目を通しておくだけで、耳に入ってきた時の余裕が全く変わります。
1. スケジュール・期限に関する超基本
- ASAP (As Soon As Possible): 「できるだけ早く」
- 会議中も「I’ll send it ASAP!」のように口頭でよく使われます。
- ETA (Estimated Time of Arrival): 本来は到着予定時刻ですが、ビジネスでは**「完了予定日/時刻」**を指します。
- "What's the ETA on this task?"(このタスク、いつ終わりそう?)
- TBD (To Be Determined) / TBC (To Be Confirmed): 「後で決定/確認」
- 資料内でまだ決まっていない項目によく使われます。
2. 意思決定・役割に関するもの
- FYI (For Your Information): 「ご参考までに」
- 「返信不要だけど共有しておくね」というニュアンス。
- Action Item: 「やるべき課題」
- 会議の最後に "Let's review the action items."(決定した宿題を確認しよう)と言われます。
- Align / Alignment: 「すり合わせ」
- "We need to align with the US team."(米国チームと目線を合わせる必要があるね)
3. 会議の進行でよく聞くフレーズ
- On the same page: 「認識が一致している」
- "Are we all on the same page?"(みんな、同じ理解で合ってる?)
- Take it offline: 「(別の場所で)個別に話す」
- 会議が長引いた時、「It's a bit detailed, so let's take it offline.」(細かい話だから、後で個別にやろう)と議論を打ち切る時に使われます。
- Aha moment: 「(なるほど!と)ひらめいた瞬間」
- 議論が整理されて、みんなが納得した時に使われることがあります。
💡 略語を使いこなすためのアドバイス
最初は無理に自分から使う必要はありません。まずは相手が言った時に「あ、あのことだ」と気づけるようになることが第一歩です。
毎日1時間の学習の中で、これらの単語を「音」と一緒に覚えておきましょう。2026年、こうした「小さな知識の積み重ね」が、あなたの会議でのパフォーマンスを支える強力な土台になります。
6. 2026年、毎日1時間の積み上げを「会議」に全振りする
2026年、あなたは毎日1時間の英語学習を続けていますか? もし「何をやればいいか迷っている」なら、その1時間をすべて「明日の会議のシミュレーション」に使ってみてください。
単語帳をめくるよりも、明日自分が言うべきフレーズを100回音読する方が、外資系での生存率は確実に上がります。
1日1時間、年間365時間。 この膨大な時間を、ただの「お勉強」で終わらせるか。それとも「現場で勝つためのトレーニング」に変えるか。その選択が、1年後のあなたのポジション(と年収)を決めます。
7. 独学の限界を感じているあなたへ
会議での立ち回りを覚えても、やはり「咄嗟の質問に対するレスポンス」や「深い議論」には、地道な積み上げが必要です。
「毎日1時間頑張っているのに、どうしても現場で言葉が詰まる」 「独学の限界を感じて、モチベーションが続きそうにない」
そんな時は、一度立ち止まって「戦略」を確認してください。 英語学習には、目に見えない「成長の法則」があります。
私が累計800時間を費やし、何度も挫折しかけながら見つけた「ビジネス英語の正解」を、以下の記事にすべて詰め込みました。会議での沈黙に悩み、夜も眠れないほど悔しい思いをしている方にこそ、読んでほしい内容です。
[あわせて読みたい] 【実体験】英語学習の挫折を乗り越えた800時間の真実。ビジネスで通用する力を手に入れるまでの全記録
この記事では、私がどうやって「地蔵状態」を脱却し、外資系の第一線で意見を戦わせるようになったのか、その具体的なステップを公開しています。
2026年、会議であなたの声が響く日
会議で発言を始めるのは、今日この瞬間からでも遅くありません。 まずは次の会議で、「Hi!」と一言、誰よりも早く言ってみる。そこから全てが始まります。
2026年。365日後のあなたは、自信を持ってチームをリードしているはずです。 頑張るあなたを、心から応援しています!