
「こどもに自然を体験させたい!」 「家族で最高の思い出を作りたい!」
そんな思いで計画する「ファミリーキャンプ・デビュー」。しかし、いざ準備を始めると、「何を持っていけばいいの?」「夜泣きしたらどうしよう?」「危なくないかな?」と不安が尽きないものです。
筆者も初めての時は、荷物が車に入り切らず、現地では設営に追われてヘトヘト…なんて苦い経験をしました。
そこで今回は、実体験をもとに導き出した「こどもと初めてのキャンプを120%楽しむためのキーワードと鉄則」を徹底解説します。この記事を読めば、準備から当日まで、迷わず笑顔で過ごせるはずです!
1. キャンプ場選びは「快適さ」がすべて
初めてのキャンプで最も重要なのが場所選びです。「不便を楽しむのがキャンプ」という言葉もありますが、子連れの場合は別。まずは「高規格(こうきかく)キャンプ場」をキーワードに探しましょう。
チェックすべきポイント
- 清潔なトイレと炊事場: トイレが綺麗(洋式・ウォシュレット付き)なだけで、子供もママもストレスが激減します。
- お湯が出るか: 油汚れの片付けが楽になり、時短に繋がります。
- 管理人が24時間常駐: 万が一の怪我やトラブルの際、心強い味方になります。
- お風呂やシャワー完備: 遊び疲れて泥だらけになっても安心です。近くに温泉施設があるキャンプ場も狙い目です。
- AC電源付きサイト: スマホの充電はもちろん、夏は扇風機、冬はホットカーペットが使えます。文明の利器には頼って正解です!
2. 装備は「頑張りすぎない」が合言葉
キャンプ道具を最初からすべて揃える必要はありません。最近のキャンプ場はレンタルが非常に充実しています。
最初の1回は「レンタル」を活用
テントやタープなど、高額で設営にコツがいるものは、あえて手ぶらプランを選ぶのも一つの手です。設営済みのテントに泊まれるプランなら、到着してすぐに子供と遊ぶことができます。
必須の持ち物(こども特化編)
- お着替え(予想の2倍): 子供は水たまりを見つければ入り、食事をすればこぼします。「これだけあれば足りるだろう」のさらに1〜2セット多めに持ちましょう。
- 防寒着(夏でも必須): 山の夜は想像以上に冷え込みます。薄手のダウンやフリースを車に積んでおきましょう。
- 使い慣れた枕やぬいぐるみ: 環境が変わると寝付けない子もいます。家と同じ匂いのするものがあると安心します。
- 救急セット: 絆創膏、消毒液、虫刺され薬、そして解熱剤。自然の中では何が起こるかわかりません。
3. キャンプ飯は「下準備(プレカット)」で勝負!
キャンプの醍醐味といえばBBQですが、現地で肉を切り、野菜を洗うのは意外と時間がかかります。大人が料理にかかりきりになると、退屈した子供がグズり出す…というのは「あるある」です。
時短のコツ
- 野菜は家で切っておく: ジップロックに入れて持参すれば、現地で包丁を使う必要がありません。
- 冷凍食品やレトルトを賢く使う: 炊き込みご飯の素や、冷凍の焼きおにぎり、レトルトカレーでも十分美味しいです。
- 「セルフ」を楽しむ: 棒に刺したマシュマロを焼いたり、ホットサンドメーカーに具材を挟んだり。料理そのものをアクティビティにしてしまいましょう。
4. 子供を「戦力」にするミッション発令!
子供にとって、キャンプは「お手伝い」を「遊び」に変える絶好のチャンスです。
年齢別おすすめミッション
- 未就学児: 「キャンプ場の枝拾い」「ペグ(テントを固定する杭)を渡す係」
- 小学生: 「野菜を洗う」「テーブルを拭く」「火おこしのサポート」
「パパとママを助けて!」と頼りにされることで、子供の自己肯定感は爆上がりします。多少時間がかかっても、出来栄えがイマイチでも、「ありがとう!助かったよ!」と声をかけてあげてください。
5. 安全対策:夜の「光」は命綱
キャンプ場は夜になると、文字通り「真っ暗」になります。
- 光るブレスレット: 100均で売っているサイリウムブレスレットを子供の腕や首につけておきましょう。暗闇でもどこにいるか一目でわかります。
- ヘッドライト: 両手が空くので、夜のトイレ移動に便利です。
- テントの目印: 同じようなテントが並ぶ中、自分の家がどこか分かるように、明るい色のガーランドやLEDランタンでデコレーションしましょう。
まとめ:一番大切なのは「パパとママの笑顔」
初めてのキャンプ、予定通りにいかないことも多いでしょう。 「テントがうまく立てられない」「子供が泥だらけになった」「雨が降ってきた」……そんな時、大人がイライラしてしまうと、子供にとってキャンプは「叱られる場所」になってしまいます。
「少しくらい汚れてもいいや」「今日はレトルトでいいか!」 そんな風にハードルを下げて、家族全員で笑い合える時間を過ごすこと。それこそが、こどもとの初めてのキャンプを成功させる最大のコツです。
次の週末、思い切って一歩踏み出してみませんか?そこには、スマホの画面越しでは見られない、お子さんのキラキラした瞳が待っています。